2015年6月27日土曜日

仙台は遠く

スライド作りが終わらない。
そんなときには、なおさら別のことがしたくなるよね。
たとえばブログとか。

今週の頭から、共同実験の会議のために出張している。
数年後の開始に向けてハードウェア・ソフトウェア・物理の各分野で研究が進められているが、それぞれの現状と計画を議論しメンバーで共有することが目的である。
私は発表せず、聞いたり運営を手伝ったりするだけ。

国際共同なので進行はすべて英語。
来るのはもう3回目だが、少しでも気を抜いたりすると主題も分からなくなる。
スライドで理解を補おうとしても、分からない言葉に囚われてしまうとあっという間に置いていかれる。
いい英語の練習だ。

自分の研究を本格的にスタートさせるために、この機会に共同研究者3人でミーティングをした。
だが他の2人の話のペースにあまりついていけなかった。
質問してもかなり基礎的な説明を求めてしまうし、一番問題なのは、勉強してきたはずのことをどれくらい分かっているかが説明できないことだった。
別に外国人の研究者と話す機会もあったのだが、そこでもこのことが妨げになり、困らせてしまった。
日本語ですらうまくいっていないのに、英語で説明できるはずもない。

5日目にもなると大体何を話しているかくらいは掴めてくる。
ただ、英語の上達よりは、そこで使う同じ単語を聞いていることが大きく寄与していると思うのだが。

会議は5日間で終わり、土日の2日間は学生の勉強会がある。
日曜には僕も研究発表することになっている。
こないだのポスターを転用するので、そのときほどの負担ではない。
しかし、自分で書いたことに自信が持てず、うだうだやっていたら前々日の夜になってしまった。

明日は1日、別の学生の発表を聞くのだが、起きていられるだろうか・・・

2015年6月14日日曜日

びわこ

高エネルギー春の学校という、高エネルギー実験に関わる大学院生や教員が集う勉強会があった。場所は琵琶湖がすぐそこの研修施設で、ここに2泊しながら講義と研究発表を聞いていた。僕自身も2日目にポスター1枚で研究紹介をした。

1ヶ月前の時点では、物理的モチベーションすら十分に理解できてなくて、とても発表できるレベルじゃなかった。同じ立場の多数の学生に見られるというプレッシャーが、僕を強く焦らせた。

とりあえず今までに飛び飛びでしか目を通していなかった論文を読み直した。参考文献のアブストで意味が満足にわからなければ本文も初めから読むなど、さらに丁寧に読んだ。複数の論文で共通する部分があれば、特に丁寧に理解しようとした。

それでも自信がないときは、恥を忍んで先輩や先生に質問した。やっぱり忙しそうな雰囲気を感じながらも、自分のことを最優先させてもらった。その場で迷惑を避けているようでいて、結局大迷惑をかけたのが卒業発表だったから。

以前は、論文などで使えそうな情報を見たとき、ルーズリーフを使ってメモを取ったり、Evernoteの別々のメモとして保存したりしていて、あちこちに知識を散在させていた。そうすると、1つの事実を見たときに、それが既知であるかどうかを考えたりその根拠を辿ったりすることに割く労力が大きく、論文を読む効率がかなり悪かった。

そこで、あとから参照する地点を明確・コンパクトにすることにした。短い情報は1つのノートにまとめ、ばらばらにあった複数枚のノートには番号をつけて、インデックスを作った。例えば、以前に読んだ論文の要旨を確認したいときは、インデックスを見てその番号のノートを取り出せばいい・・・書いてみると当たり前だ。

そんなことをしてはきたが、ポスターは結局、作成に取り組み始めたのが3日前、先生に内容を確認してもらったのが出発の前日、印刷したのが数時間前と、かなりバタバタとした格好になってしまった。別のレポートもその日に書いて出したし、電車も駆け込み状態だった。

形にこだわりすぎるのが僕の悪い癖で、上のインデックスやポスター作りなどの方法を長時間考えてしまって、内容と向き合う時間が短い。あとは他の用事を際限なく入れたり、帰る時間も決めずにダラダラしたり。現実逃避してるんだろうなあ。