バージョンによって自動的に入るパッケージが異なるので、設定方法が参考にしたサイトと多少違うこともあった。
環境
サーバ機:XS35V2
- Atom D525(64-bit CPU)
- ドライブ:120GB SSD、1TB SSHD
- メモリ:4GB DDR3 SO-DIMM
- 端子:USB2.0、Ethernet
- 外部インターフェイス:ディスプレイ、キーボード
クライアント機:MacBook Pro (13-inch, Mid 2012)
- Mac OS X Yosemite (10.10.1)
- LAN内
- X11
インストールメディアの作成
今回インストールするPCには光学ドライブがないので、USBメモリを用いることにした。
まず、Download Ubuntu Server から 14.04.01 LTS をダウンロード。
CPUが32bitの場合は "Alternative downloads and torrents" から。
Ubuntu Desktopと比べ、Server版では、GUIを削るなどしてパッケージが最小限に留まっているため、容量とパワーを節約することができる。
Macでisoファイルからブートメディアを作成するためには、まずこれを書き込み可能イメージに変換する。
$ hdiutil convert -format UDRW -o ubuntu-14.04.1-server-amd64 ubuntu-14.04.1-server-amd64.iso
$ hdiutil convert -format UDRW -o ubuntu-14.04.1-server-amd64 ubuntu-14.04.1-server-amd64.iso
これにより、dmgファイルが作成される。
注)コマンドはターミナルを開いて打っている。
$は一般ユーザー、#はrootユーザー(sudoをつける)で実行する。
次にUSBメモリを差し込む。1GBあれば足りるはず。
イメージを書き込む前に、これをアンマウントする。
まず、USBメモリのデバイス名を確認。
$ diskutil list
名前と容量から、 /dev/disk2 であることが分かったので、これを指定してアンマウント。
$ diskutil unmountDisk /dev/disk2
イメージを書き込む。ifは入力で、ofは出力。
# dd if=ubuntu-14.04.1-server-amd64.dmg of=/dev/disk2
終了時のダイアログではディスクを「取り出す」して、さらにコマンドでUSBを取り出す。
$ diskutil eject /dev/disk2
インストール
サーバ機にUSBメモリを差し込んで、電源をつける。
OSが入っていなければUSBからブートするはずだが、そうならなかった場合は起動時にF11を押して、ブートメディアを選択する。
インストーラが起動すると、インストールオプションのメニューが出る。
ここでF3でキーボード配置を設定できるのでやっておく。
キーマップは Japanese で。
インストール過程でも設定できるが、自動検出だと記号の配置が適合しなかった。
設定したら、Install Ubuntu Server を選択してEnterで進む。
Language は English を選択。
(文字化け問題を回避できる/つまずいたときに調べやすい)
Location は other -> Asia -> Japan を選択。
locale(地域情報)の設定で、EnglishとJapanの組み合わせが存在しないと表示されるので、ここでは "United States - en_US.UTF-8" とした。
ホスト名(以前投稿した、命名の仕方についての記事)、ユーザー名、パスワードを設定。
パスワードは7文字以下など脆弱なものにすると、警告が出る。
ホームディレクトリを暗号化するか聞かれる。
後のLVM暗号化がLUKSを使用しているのに対して、ここではeCryptfsを使用しているらしい。
LUKSのほうがパフォーマンスが良いらしい。
(参照:後藤大地 "Ubuntu 14.04開発版、ディスク/FS暗号化機能の性能への影響は | マイナビニュース" <http://news.mynavi.jp/news/2014/03/11/263/>)
システムのタイムゾーンを聞かれる。
Asia/Tokyo になっていたら Yes を選択。
次にパーティションを作成する。
Logical Volume Managerを使うと、1つ以上のディスクからなる領域を論理的に区切って、それぞれをディスクのように利用できるほか、必要に応じてそれらのサイズを柔軟に変更することができる。
Guidedを選択すると、ディスク容量に基づいてパーティションのサイズが自動で計算される。
オプションとしてLVMを暗号化することもできるが、ここでは "Guided - use entire disk and set up LVM" を選択した。
Select disk to partition ではシステムドライブを選択する。
ディスクの内容が消えてもいいか確認されたらYes。
パーティション情報を書き込むか聞かれたらYes。
Volume Group(パーティション総合)の容量はmaxのままで次へ。
作成するパーティションとフォーマット方式の一覧が出てくるので、問題なければYes。
HTTPプロキシは使用しないので、空白のまま次へ。
セキュリティ更新を、手動/自動/Landscape(Canonicalのビジネス向けソフト)を使用、の中から聞かれるので、ここでは手動に。
オプションでインストールするソフトウェアパッケージを選択する。
今回は、OpenSSHとLAMP(Linux/Apache/MySQL/PHP)にした。
Manual package selection を選択すれば、追加するパッケージ選択画面が次に現れる。
パッケージインストール中、設定項目を聞かれることがある。
LAMPを選択した場合、MySQLのrootパスワードを設定する画面が出る。
GRUBブートローダーをマスターブートレコードにインストールするか聞かれる。
Ubuntu起動時に起動オプションを設定したり、ディスクにインストールされた他のOSを選択したりすることができる。
Yesで次に。
インストールが終わると、インストールメディアを外せと言われるので、USBメモリを外し、Continue。
するとPCが再起動し、Ubuntuが起動する。
参考資料
- Ubuntu Documentation Team "Ubuntu Server Guide" <https://help.ubuntu.com/14.04/serverguide/index.html>
- 山本昌志 "自宅サーバー(ubuntu server インストール)" <http://www.yamamo10.jp/yamamoto/comp/home_server/ubuntu_server/install/index.php>
- (著者不詳) "雑多の備忘録 - hdiutil の使い方" <http://qz.tsugumi.org/usage_hdiutil.html>
- shinsuke789 "MacでUSBブート可能なUbuntuを作成する - Webサービスで起業を目指すプログラマーblog" <http://shinsuke789.hatenablog.jp/entry/2014/07/19/204909>
- Ubuntu Documentation Team "EncryptedFSOnLVMOnRAID - Community Help Wiki" <https://help.ubuntu.com/community/EncryptedFSOnLVMOnRAID>
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